『おそうじ本舗』でフランチャイズ開業を検討していたときの体験談です。



おそうじ本舗を検討してみた理由

一番の理由は、将来性や安定性という観点でみて、ハウスクリーニングはどんどん伸びていく市場であったからです。

出典:富士グローバルネットワーク

お掃除クリーニング業界事情

『おそうじ本舗』のフランチャイズ説明会でも紹介されますが、お掃除業界は2つに分類できます。

・商業施設
・一般家庭

商業施設は市場が成熟しており安い単価です。その点、一般家庭は自分で掃除せずお願いすることに抵抗感が薄くなっており、市場が成長過程にあるという魅力がありました。

なにより、素人では掃除できない『フィルター自動洗浄機能(通称:自動お掃除機能、お掃除ロボ付き)』付のエアコンが増えているのも魅力的でした。

この『フィルター自動洗浄機能』付のエアコンは、お掃除専門業者でも分解洗浄できないこともあるぐらいですからね。

その点、機種ごとにWEBでのオンライン学習もできる『おそうじ本舗』には強みを感じました。

『おそうじ本舗』でフランチャイズ開業しなかった理由

先輩オーナーの実績開示

正直、パンフレットの先輩オーナーの実績●●円と、詳細な月商を紹介しているのにビックリしました。いくらフランチャイズ契約を前向きに検討しているとはいえ、具体的な数字をさらされるのを見るのは引きましたね。

儲かっていれば他のやっかみなんかを防ぐために黙っておきたいものなんですが、『おそうじ本舗』のフランチャイズ本部はそんなことは気にしない感じでした。

開業資金が膨らんでいく

2019年3月現在、『通常プラン』と『固定ロイヤリティー0プラン』の2つプランがあります。

『通常プラン』ですと公式サイトには、260万円ぐらいとあり、50万円の自己資金でも開業できるとありますが、いろいろ説明を聞いたうえで検討すると、運転資金を含めて500万程度は必要でした。

さらに、車をリースではなく購入となると、+αでもっと高くなります。

これはあくまでも最低必要な開業資金です。他にも追加で必要な資金を加えると、店舗開業でなくても結構資本力がいるみたいでした。

正直、お掃除事業でこれだけ出すつもりはなかったので、お金的にNGでした。

【2019年3月追記】:全額自己資金で賄えない場合は、日本政策金融公庫からの融資となります。自己資金が200~300万円ないと審査通過‎しないフランチャイズになっているようでした。

フランチャイズ・パートナーとしての不安

「60歳の方も独立を検討されているぐらいですから、大丈夫ですよ!」と、若いSVさんに言われたのでダメだなぁと思いました。

お掃除事業は、肉体労働の仕事です。しかも、『おそうじ本舗』は一般家庭に伺って作業を行うので、接客にも神経を使わなければならないサービス業です。

別の角度から『おそうじ本舗』を検証していたときには、「覆面調査(ミステリーショッパー)での各店舗の評価を行っている。責任感の強い個人事業主さんばかりだからお掃除の質を高く保てる。もし、基準に達していなければフランチャイズ更新はさせない」といっていた会社から出してほしくない言葉でした。

おそうじ本舗で独立開業を検討されている方へ

以上、すでにゼロ起業をしている私が『おそうじ本舗』で、ハウスクリーニングの新規事業を始めなかった理由です。

ハウスクリーニングはどんどん伸びていく市場です。その業界でも、『おそうじ本舗』のシェアは高いです。

『おそうじ本舗』としてネット集客にも力を入れ始めているのは事実ですし、QVC、CMなどテレビでの露出も積極的なフランチャイズ本部です。集客力はあるので上手く活用できれば、『おそうじ本舗』で成功する確率は高いはずです。

フランチャイズ資金と年商を見る限り、一人ではなく、従業員を雇い事業規模を拡大を念頭にないと、『おそうじ本舗』のフランチャイズに加盟するメリットは薄いような気はします。

ハウスクリーニング一本で事業拡大していきたいという方には、向いているようなフランチャイズでした。