憧れていた美容師。専門学校に通い、美容師免許を取って下積みを重ね、お客様に喜んでもらえる接客もできるようになった。これまでの経験を活かして美容室を始めてみたいという場合、成功する美容室にしたいですよね。

美容室を開業するのに『必要なこと』とは?

美容室の成功は約7割が場所で決まると言われているのをご存知でしょうか?このことが示しているのは、開業してお客様に提供するサービスやスキルも大切ですが、それと同じまたはそれ以上に開業に向けた戦略や準備がとても大切だということなのです。

美容室を開業するという場合、必要な時間やお金、人脈などいろんな重要なものをかけていると言えます。この開業はその後の人生を決定づけるようなとても大きな分岐点でもあります。吉と出るのかそうではないのか、知識や準備が不足していたということで失敗するということは良しとしないでしょう。

美容室の開業には知っておきたいことがありますので、オープンさせるために知っておきたいことをご紹介してみたいと思います。美容室をオープンさせるという場合、開店するまでの流れを知っておくことが重要です。

基本的には事業計画、そして資金を用意するための借り入れ、物件の契約とお店の宣伝という流れになります。この点をもう少し具体的に示すと、コンセプトづくりを行い、どんなお店にしたいかをイメージできるようにしたら、そのお店を作っていくための計画作りを行います。この計画は資金計画や事業計画などです。

そして、計画を立てたら出店の準備を行います。出店するためのスケジュールを作成しましょう。スケジュールを立てたら立地選びをして、その土地にあるイメージにぴったりとくるテナントを探します。テナントを探したら、そのテナントに設置する機器を探しましょう。よい機器が見つかったら、その機器を購入したりリースするための資金を用意するための融資の申し込みを行います。

融資を受けた後は内装工事を行なって、広告や宣伝を行うためのチラシやポスターを作成します。そして、お店を一緒に盛り上げてもらうスタッフを募集しましょう。採用するための面接を行ったり、採用したスタッフの教育を行ったりして、開店準備を進めていきます。そして、お店でお客様に提供する施術メニューやプランを決めていきます。

どんなサービスを提供するのかを決めて、料金設定を行います。その後、プレオープンを経てグランドオープンを行い、開店となります。このように、お店を回転させる場合、どんなふうに開店準備を進めていくかと言った開店に向けた流れがあります。この大きな一連の流れがどれくらいの期間で進んでいくのかという期間的な点も具体化しておきましょう。

開店準備の中で一番気になる点の一つが資金調達という点ではないでしょうか。お店をオープンする場合、テナントを見つけて、物件契約を結んだり、物件に設置する設備や機器、備品などを用意する必要があります。さらに、採用した人に給料を支払ったり内装工事を行なったりすることも必要なので、先立つものが必要です。

開店もしていないのにそうした先立つものを自己資金だけで準備するのはむずかしいため、借り入れを行って、開店準備を進めていきます。新しく美容院を開店させるという場合には、どれくらいの借り入れを行なえばいいのでしょうか?この点は開店準備を進める上で一番気になるポイントの一つと言えるでしょう。

この点については、美容院をオープンさせる際の平均の資金は600万円くらいだと言われています。この金額は決して少ないとは言えません。この金額をできるだけ少なくするためには、居抜きなどのテナントを探すのはおすすめです。工夫することでできるだけお金をかけずに、お客様にとって魅力的な美容院を準備していくことができます。しかし、やはり一定額は必要とされますので、できるだけ借り入れを少なくするためにも自己資金は多く用意できるのにこしたことはありません。

借入額が多くなると、どうしてもオープン後の経営は苦しくなりやすいと言えます。利益が出た場合もその利益から借り入れ金の返済を行う必要があるからです。したがって、開店するという場合にはできるだけ自己資金を多く用意しておくことがベストです。

さらに、出店には候補エリアを絞っていき、その候補地の市場調査や競合店調査、聞き取り調査などを行うようにしましょう。これらの調査を基にして、その場所で将来開業した時、既存店にどれくらい対抗できるのかという点などを具体的に検討します。しかし、注意点もあります。注意点として、現在働いているお店の競合になってしまう近い場所は選ばないということが挙げられます。この点は独立した快く応援してもらえるかということにもなりますので木を付けておきましょう。

新しく美容院を開店させるという場合、開店に向けて知っておきたいことは様々です。成功するお店を回転させるためにもしっかりと準備しておきましょう。