スモールビジネス向けに便利なサービスが、様々な会社から提供されています。そのようなサービスを利用している方は、クレジットカード払いをしている方も多いでしょう。

クレジットカード払いは時系列が記録として残るため、銀行での入出金と同様に時系列を管理しやすいですし、何より会計ソフトへの取り込みや税理士にデータとして渡せるのがメリットです。

ただ、自分で仕訳けるとなると、クレジットカードで決済していると、購入した日とお金が引き落とされる日に違いが出るので、仕訳作業でどのように処理したらよいか悩んでいる方も多いことでしょう。

ここでは、個人事業用のクレジットカードを契約して、支払に利用していた場合の仕訳についてご紹介していきます。

販売以外の目的で購入したもののクレッジトカード払いの具体な仕訳例

クレッジトカード払いにあると、「月末締め、翌月27日払い」のカードの場合、2月に決済した分の支払いは3月27日になります。

複式簿記の帳簿は、「発生主義」にもとづき、その取引はいつ発生したモノなのか?を正確に記録しなければいけません。

勘定科目を販売以外の目的で購入したものの代金・経費で使われる”未払い”、補助科目で”Xカード”と明確化して仕訳にしておくと良いでしょう。

クレッジトカード利用時の処理

2月にクレジットカードで支払った代金を、以下のように記帳します。

借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額 適用
借方補助科目 消費税額 貸方補助科目 消費税額
2/10 通信費 6,200 未払い 6,200 インターネット代2月分
プロバイダー代 Xカード
2/17 諸会費 2,400 未払い 2,400 Y確定申告代
Xカード

クレッジトカード引き落とし時の処理

2月分のクレッジトカード請求金額を、以下のように記帳します。

借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額 適用
借方補助科目 消費税額 貸方補助科目 消費税額
3/27 未払金 8,600 普通預金 8,600  Xカード2月分
Xカード A銀行

年をまたぐことはあまり意識しない

「月末締め、翌月27日払い」のカードですと12月の場合、クレッジトカード払いは年をまたいだ翌年の1月27日になりますが、同じように記帳の方法だけを意識してくださいね。

 

クレジットカードで仕入をした場合の具体な仕訳例

販売目的で仕入れした物の代金をクレジットカードで支払っているのであれば、勘定科目は”買掛金”と仕訳てください。

クレッジトカード利用時の処理

2月にクレジットカードで支払った代金を、以下のように記帳します。

借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額 適用
借方補助科目 消費税額 貸方補助科目 消費税額
2/10 仕入高 10,000 売掛金 6,200 仕入商品2月分
プロバイダー代 Xカード

クレッジトカード引き落とし時の処理

2月分のクレッジトカード請求金額を、以下のように記帳します。

借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額 適用
借方補助科目 消費税額 貸方補助科目 消費税額
3/27 売掛金 10,000 普通預金 10,000 Xカード2月分
Xカード A銀行

事業用クレッジトカードでプライベートの支払いをした場合の仕訳

もし、事業用クレッジトカードでプライベートの買い物をしたケース、後日経費と認められなかった支払いがあったケースなどがあったときの仕訳は、勘定科目を”事業主借”と明確化して仕訳にしておくと良いでしょう。

クレッジトカード利用時の処理

5月にクレジットカードで支払ったプライベート目的の代金は、以下のように記帳します。

借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額 適用
借方補助科目 消費税額 貸方補助科目 消費税額
5/10 事業主借 1,200 未払い 1,200 書籍代
Xカード

払戻し代金が為替変動で違う場合の仕訳

輸出入のビジネスをしている方などキャンセルで払戻しがあったケース。勘定科目を”雑収入”として金額の整合性を取りましょう。