10万円未満のものや、使用可能な期間が1年未満の物品に対する支払いをしたときに使う科目「消耗品費」について、まとめてあります。

消耗品費とは

消耗品費は、10万円未満のものや、使用可能な期間が1年未満の物品に対する支払いをしたときに使う科目です。

・消費税区分:課税

3万円のノートパソコンを現金で支払ったときの仕訳例

3万円のノートパソコンを現金で支払ったときにかかった代金を仕分けるケース。

借方勘定科目を”消耗品費。貸方勘定科目を”現金”。適用のところに”ノートパソコン代”と具体的な記載をしておくと丁寧です。

※注記:会計ソフトで使う補助科目は、自分で登録する必要があります。

借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額 適用
借方補助科目 消費税額 貸方補助科目 消費税額
消耗品費 30,000 現金 30,000 ノートパソコン代

コーヒーメーカーを現金で支払ったときの仕訳例

仕事中使うコーヒーメーカーを現金で支払った3,980円を仕分けるケース。

借方勘定科目を”消耗品費”。貸方勘定科目を”現金”。適用のところに”コーヒーメーカー代”と具体的な記載をしておくと丁寧です。

※注記:会計ソフトで使う補助科目は、自分で登録する必要があります。

借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額 適用
借方補助科目 消費税額 貸方補助科目 消費税額
消耗品費 3,980 現金 3,980 コーヒーメーカー代

10万円未満か以上かの判断基準

消耗品費”も、1個または1セットしてまとめて仕分けることもできる科目です。

10万円未満か以上かの判断基準で迷うのは、机と椅子の扱いです。

具体的には、

  • 応接室の机と椅子は、1セットで判断する。
  • 事務で使う机と椅子は、1つづつで判断する。

として判断してください。

業界特有の消耗品が多い場合

業界特有の”消耗品費”が多い場合、新たに科目を設けた方がわかりやすくていいです。

例えば、

  • ホステスの化粧品代・アクセサリー代など、まとめて”化粧費”。
  • 飲食業の洗剤代・クリーニング代・おしぼり代など、まとめて”衛生費”。

として計上してください。

消耗品費を安易に雑費としないように!

雑費”は臨時的・少額・重要でない支出など、勘定科目をつくらない支払いを仕分ける科目です。

この雑費に計上してしまうと、帳簿上で支出の内容がわかりにくくなることもあり、金融機関や税務署の印象が悪くなります。

つまり、どこにも属しない特殊な科目なので、なるべく勘定科目があるもので計上してください。